19世紀に世界のブドウを襲った害虫「フィロキセラ」をご存知ですか?
ワインを語る上で外せない存在であり、ワインの造り手たちがフィロキセラと長年戦い続け、現在のブドウ栽培が確立されています。
フィロキセラ(別名:ブドウネアブラムシ)は、ブドウ樹の葉や根にコブを生成してブドウ樹の生育を阻害し、やがて枯死に至らせる昆虫です。
害虫フィロキセラは1863年にフランスで最初に発見され、1873年にはアメリカ カリフォルニア州ソノマでも発見されてしまいます。
瞬く間に多くのぶどう畑に侵入し危機に陥りましたが、ラブラスカ系を台木にした接木苗が輸入されたことで、被害を克服することが出来ました。
しかし、1983年にナパで発見された新種のフィロキセラ(バイオタイプB)に対しては、ヴィティス・ヴィにフェラとぺトリスの交配台木であるAXR1に抵抗力が無いことが分かり、多くの畑で植え替えを余儀なくされました。