バイイングメモ
ジェラール セガン
GERARD SEGUIN
現在のドメーヌ、ジェラール・セガンの礎は現当主ジェラールの曾祖父でブドウ栽培農家アレクシー・セガンが活躍していた1850年前後まで遡ることが出来ます。
所有するブドウ畑はフェルマージュ含め6.3ha。
現在はジェラール・シャンタル・夫婦と息子のジェロームによって営まれ、ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに僅か5.5ヘクタールの畑を所有するが、『昔はとっても小さなドメーヌだった。父のピエールが現在まで拡張したんだ』と話してくれます。
しかしその畑の中には樹齢100年のプルミエ・クリュ・クレピヨや樹齢70年のラヴォー・サン・ジャックがあります。
現当主ジェラールは1990年よりドメーヌを引き継ぎ、ほぼ農薬や除草剤を使わず有機栽培を実現しています。
年産30000本のみ生産していますが、非常に高品質のワインを生み出しています。
シェはラヴォー渓谷の開口部に位置するプルミエ・クリュ「クレピヨ」のすぐ裏手。
1977年、ワインづくりに参画することになったジェラールは1991年に醸造設備を一新。
ここにジェラール・セガンとして醸造からボトリングまでの一貫した生産体制が完成します。
その後、マダム・シャンタルが1995年に、子息のジェロームが2006年から、ドメーヌに加わることになります。
ボーヌ醸造大学で教佃をとるジェラールによる栽培からボトリングにわたる全ての工程は、化学や生物学に関する深い知識に裏打ちされた大変細やかで綿密な計算を元に行われています。
そして、その鋭い観察力と知識の豊かさが「第一にテロワールを敬うこと。自然のなすがままにゆだねること」という彼のワインづくりへの哲学を支え、そして結合することでワインに完璧な説得力と完成度をもたせることに成功しています。