【パーカーポイント 90点】
シャトームートン ロートシルト 1993
【されどムートンは不変なり】
ムートン伝統のカシスの風味を変わらず含み、変わらず頂点に君臨し【されどムートンは不変なり】、この格言に恥じることの無いワインを生み出しています。
バルタザール・クロソワスキー・ド・ローラ伯爵のアーティスト名「バルデュス」。93年ムートンに登場する放心のまなざしの少女の絵。邪悪さを含む優雅さはかくも儚く。斜に構えた、されど澄み切ったこの作品には欲望と夢の世界へと誘う魔力が秘められている
ワイン名 |
シャトー・ムートン・ロートシルト |
原語 |
Château mouton rothschild |
ヴィンテージ |
1993年 |
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
フルボディ |
原産国・地域 |
フランス メドック ポーイヤック |
造り手 |
シャトームートン |
ぶどう品種 |
カベルネソーヴィニヨン80% メルロー13% カベルネフラン7% |
格付け |
メドック格付け第1級 |
アルコール |
14.5% |
容量 |
750ml |
テイスティングノート |
濃さのある美しい色の外観。オレンジ色かかった光沢。洗練された香りが広がる。カシス、レザー、冷えたスモーク香、キャラメルの繊細なノートが特徴。アタックかの段階からワインには丸みがあり、風味の高さが備わっている。森の下草や黒果実を思わせる温かみのあるノートがうまく絡み合っている。味わい中盤のバランスは実に秀逸でタンニンはその段階でさらにビロード感を増す。後味の余韻は長くコンパクトで芳醇な風味が長く残る。 |
【されどムートンは不変なり】
ムートンでは畑作業から瓶詰までいずれの作業も各工程のスペシャリストが担当。
ヴィにゅろんは畑を耕し、病害虫対策、摘房、除葉、、、これからの作業を担い栽培責任者は果実の熟度を入念にチェックし醸造長は醸造工程を管理し、
テクニカルディレクターは生産全体を統括しアッサンブラージュを決定します。
ムートンの『一部』となってい活躍するこれらの造り手たちは幾度となく承継しています。かくしてヴィンテージによる違いはあればムートン伝統のカシスの風味を変わらず含み、変わらず頂点に君臨し【されどムートンは不変なり】、この格言に恥じることの無いワインを生み出しています。
■天候条件
冬の期間の天候は温暖で日照量も豊富だったためメルロは3月21日、カベルネフランは3月22日、カベルネ・ソーヴィニョンは4月4日それぞれブドウ樹は早めに萌芽を迎えました。
4月に入ると天候は一変し十分な降水に恵まれブドウはみるみる生育します。
5月及び6月初旬は厚く乾燥した日が続き開花は早期に始まり速い速度で極めて均質に進みました。
開花中間期は6月3日から6月6日に記録されています、
7月に入ると暑い時期と涼しい時期とが交互に訪れ、続く8月は極めて蒸し暑い日が続きました。
果実の着色は均質かつ早目に進み、平年比12日ほど早めでした。
果実の品質ポテンシャルは異例の高さで1982年や1989年に匹敵する品質でした。
しかし9月に入ると雨が続きポテンシャルの高さに陰りがみられます。
とはいえ、それまでの段階で果皮の中には十分な成分が含まれておりそれらの品質に特に影響は出ていません
ブドウ果実は健全な状態で収穫され豊かな香りと上質な色素を含みバランスと肉月のよいワインが期待できました。
■ブドウの大海原に突き出る、黄金に輝く石造りの巨大ファザード
ムートンのスタイル
ムートンを芸術と美にあふれた空間へと整備する敷地内いたるところにこの意気込みを感じられます。
スペースとボリュームの見事な調和、精巧なまでに計算された遠近効果、『禅』を感じる庭園通路。
柔らかなシンメトリーを描く、シャトー本館を挟むようにつ付けられたふたつのペジメント。
ツタの絡まるマンサール屋根のお屋敷は1885年ヴィクトリア朝様式で建設された『プティムートン』
そして1960年代から美観工事が繰り返されてきた『グランムートン』。前者は縦の美、後者は横の美。
このコントラストも実に見事です。
エチケット:バルデュス
バルデュス、これはバルタザール・クロソワスキー・ド・ローラ伯爵のアーティスト名である。
ポーランド貴族の血を引き上流知識階級に属する一族の一員として1908年パリに生を受ける。
肖像画、自然や都市の景観、見物内部を描いた風景画、バルデュスの作品は寸法やテーマ、構図の取り方や厳格さをみる限り古典的でクールベやセザンヌのみならず
イタリア初期ルネッサンスにも呼応する画風である。
キャンバスに描かれたシルエットはまるで一瞬にして魔法をかけられ永遠に動きを止められたかたのよう。
思考をくらませるパステルカラーのやわらかさに女性の肢体にこめられた猫のようなエロチズム。
ヴェルレーヌがいうところの『意味の揺らめきが確かさと結び合う』空間である
93年ムートンロスチャイルドに登場する放心のまなざしの少女の絵。
邪悪さを含む優雅さはかくも儚く。斜に構えた、されど澄み切ったこの作品には欲望と夢の世界へと誘う魔力が秘められている。
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