様々な評価誌から絶賛されるワシントン州きっての凄腕

もしあなたが、いきなり”ステーキを焼きたい！”という欲望に取り憑かれてしまったら、この悪魔のせいです。瑞々しいクラシックなワシントン州のメルロは、豊かな黒い果実のビロードのような層のフレーヴァーを持ち、ワイン・エンスージアスト誌では90点を獲得しています。
ハリウッドの大ヒット映画『サイドウェイ』が突如として”嫌メルロ”を引き起こした時、チャールズは、この偉大な品種に対するこの映画の不快な描写を断固として拒絶する事にしました。この大胆で官能的なワインを一口飲めば、彼がメルロを再びセクシーなものにすることに成功したのを確信できます。

オーナー兼ワインメーカーであるチャールズ・スミス氏の経歴は実にユニーク。
12年間、デンマークのロックバンドのマネージャーを務めながら、小さなワインショップを経営していました。
その後、ワシントンのワインに興味を持った彼は、知人が経営するワシントンのワイナリーでシラーを購入し、1999年に初となるワインを醸造。なんと出来上がったワインを担保にして2001年、ワシントン州で古くから知られたワイン産地、ワラ・ワラ・ヴァレーにワイナリーを設立したのです。

彼が掲げるモットーは「It’s just wine, drink it!」。難しいことを考えずに、ワインを楽しんで欲しいという思いでワインメイキングを行っています。そんなチャールズ氏ですが、信念として掲げる気さくな思いと、彼のワイルドな風貌からは一見想像がつかないほどの凄腕。

彼の手掛けた「2006年ロイヤルシラー」はワイン・エンスージアストにおいて100点、ワイン・アドヴォケイトにおいて98点という驚異的な数字を獲得し、その名を世界に知らしめています。
さらに現在、チャールズ氏が造った8つのブランドのうちK ヴィントナーズは、2008年ワイン＆スピリッツにて「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」、「過去10年間で最も優れた新しいワイナリー」に選出。チャールズ氏自身は2009年にフード＆ワインにて「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、世界的生産者の仲間入りを果たしています。

また、過去10年間でチャールズ・スミス・ワインズとKヴィントナーズの2ブランドは、ワイン・アドヴォケイト、ワイン・スペクテーター、ワイン・エンスージアストの全3誌において95点以上を66アイテム、90点超えを300アイテム以上で獲得。
まさに彼は安定して、質の高いワインを生産できる実力を備えたワシントン州きってのライジングスターと言えるでしょう。


★畑：私たちが提携するブドウ畑は、最新のサステナブルな 農法で栽培されています。
・アート・デン・ホード： この畑は、ヤキマAVAのラトルスネーク・マウンテンの南斜面に101ha広がり、標高は約400mです。風通しが良く、標高が高いため、ブドウは自然な酸が保たれ、フレーバーが成熟し、シラーに理想的な場所です。
・フレンチ・クリーク： ヤキマ・ヴァレーAVAの中で、畑はヤキマ川の上の南向きの斜面に位置し、渓谷の端にあるため、特に春の霜の際に素晴らしい空気循環をもたらします。土壌は主にシルトロームで、岩盤は風化した玄武岩と風化していない玄武岩が混在しています。この地域の古い畑の1つであり、植樹は40年近くに及びます。
・フィーザント： ワシントン州中央部のワルーク・スロープAVAの位置します。ミズーラの大洪水によって沖積扇状地に堆積した土壌でブドウを栽培。 砂利の上にサンドロームがある。フィーザント・ヴィンヤードはサドル・マウンテンズの麓とコロンビア川の間の " 中腹の斜面 " に位置しています。この温暖な地域の立地が、みずみずしい果実を完熟させます。
・スパニッシュ・キャッスル： 畑はコロンビア川の上の台地にあり、冷涼な気候のエンシェント・レイクスAVAの西端、コロンビア川の東の高台と西のカスケード・マウンテン山麓の間の移行帯に位置しています。夏の終わりの夕方、畑の上にある玄武岩の崖から放射される熱を利用して、ブドウが長く熟すことができるという利点があります。古代の分解された玄武岩と粗い黒砂の上のロームが、シラーの成熟を延ばすのに適したユニークなマイクロクライメートです。
・ストーンリッジ： コロンビア川の氾濫原の上、沖積扇状地の砂利の上にある畑。表土の下にはカリーチと玄武岩の層があり、15〜30インチの深さで、カルシウムと鉄分が豊富な土壌で、根が深く伸びます。
★ヴィンテージ：2019年は、ここ数年の中では短い生育期間でした。冬は平均より暖かく、2月には記録的な雪が降り、3月まで地面に残り、春の芽吹きを遅らせました。
春と夏の気温は平均より低く、暑さのピークもほとんどなかったため、生育期は非常に均一で平均的なものとなりました。秋口の霜で10月が短くなり、畑とワイナリーのクルーは24時間体制ですべての果実を運び込みました。2019年は、このワインが得意とするスタイルに忠実な、生き生きとした大胆なワインに仕上がっています。